ひとりっこ。

どういう流れだったのか忘れたが、会話に中国の「一人っ子政策」が登場した。
一人っ子政策 - Wikipedia

相変わらず物凄い違和感を覚える政策だよね。これ。人口増加が問題になっているのはわかるけど、国家にここまで関与されたら不快以外の何者でもない。中国の人は実際にはどう思ってるのだろう。日本のニュースでは、中国の一工場の製品で中毒が起こったからといって、「中国の薬物の実態」や「中国産食品の取扱い停止」みたいに13億人もの人々を「中国」として一緒くたにまとめて報道してるくらいなんで、中国の人のリアルな感想が伝わってくることはとりあえず無さそうだ。


ところで、僕はこの「一人っ子政策」が効力を発揮している理由に疑問を持っている。

ある夫婦の子供が一人しかいなかった場合、その子供が死んでしまったり、結婚できなかったりすればその時点でその遺伝子は断絶する。人間はちょこっと複雑だから何とも言えないけど、生物の大半は自分の遺伝子を残すことを最大の目標としていると思う。もし、人間も他の生物と同じように遺伝子を残すことを第一の目標とするなら、二人目の子供に戸籍が与えられなかろうが、罰金を課されようが、政策を無視して子供を残そうとすることが生物として正しい選択となるはずだ。ただ、実際にはこの選択をせず、「一人っ子政策」に多くの人が協力している。遺伝子が断絶するというリスクを背負ってまで、「一人っ子政策」に従って得るものとは何なのだろう。それは、人にとってどれだけ大切なものなのだろう。