リトル・ブラザーズ

東浩紀さんの「環境情報論」を読んでいる。

序盤部分は2002年あたりに雑誌掲載された文章だったりするので、少し現状と合っていない部分もある。個人情報転用に関する法的規制が無いとか。(個人情報保護法の公布は2003年)

ところで、僕の実名を入力してgoogleで検索すると、何年か前のニュース記事のURLが表示される。その記事の中では、僕と同姓同名の人物がつまらない犯罪を起こして逮捕されている。犯人の年齢は記事を見る限り恐らく僕と大差ない。名前と年齢層が同じであり、しかもそれほどありふれた名前ではない。
誰かが犯人=僕であると勘違いすることも考えられる。仮に勘違いしなかったとしても、第三者には犯人≠僕であることを立証する手段がない。検索結果から疑いを少しでも抱いたら、その疑いを払拭することはできない。

企業の採用試験を受ける際に、犯罪者の可能性がある人物を敢えて採用するだろうか?初めて会った人に犯罪者かもしれない、と警戒される可能性はないだろうか?

僕は検索エンジンで被った”イメージの悪化”という被害を立証することもできず、回避することもできそうにない。

情報環境論集―東浩紀コレクションS (講談社BOX)

情報環境論集―東浩紀コレクションS (講談社BOX)

・・・ごめん、実はあんまり気にしてはいないんだけど、この本読んでたらちょっと怖くなったわけで。